2022/02/04
昨年会社の法人化と共に事務所を移転しました
2018年1月に創立したOUE DESIGNは、4年目となる昨年、株式会社オオウエデザインとし、
事務所も初台に移転する事となりました。
今後も、兄妹力を合わせて良質なクリエイティブの探究に励んでまいりたいと思っております。
どうぞ、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
2018年1月に創立したOUE DESIGNは、4年目となる昨年、株式会社オオウエデザインとし、
事務所も初台に移転する事となりました。
今後も、兄妹力を合わせて良質なクリエイティブの探究に励んでまいりたいと思っております。
どうぞ、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
おかげさまで、独立して一年が経ちました。
本年もしっかり自分の道を歩いて行きたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。
今回で10回目になるパッケージ幸福論展。
本展は、パッケージデザイナーのクリエイティブの追求の為に、恩師鹿目尚志先生が総合プロデュース、映像クリエイターの中島信也さんがディレクターとして企画したものです。
今年も出展しております。
テーマは「遊び頭」
自分の内面性の表現や、パッケージデザインの領域の限界のようなものに挑戦したいと思っています。
ご覧いただければ嬉しく思います。
2018年10月22日(月)−11月4日(日)
11:00−19:00(最終日17:00まで)/入場無料/会期中無休
会場:ギャラリー5610
この度、大上一重が30年間お世話になった鹿目尚志先生の一周忌を機に、言葉と形をテーマにした展覧会「鹿目尚志の言葉と形」が開催されました。
同時に先生の言葉をまとめた書籍、「かのめのめ本」が出版されました。両件とも企画に携わらせていただきました。とても素敵な展覧会と本になっています。
僕が美大生の時、縁あって叔母である絵本作家わたりむつこの紹介で、同じく絵本作家の鹿目かよこさんのご主人である、鹿目尚志先生の事務所に訪問させて頂く事になりました。
訪問の前日に、先生に電話をした時のことを思い出します。著名な先生との電話という事で、極度に緊張しながらおどおどと名乗るなり、今まで感じた事の無い様な、まるで一人の人間の心がそのままぶつかってくるような生々しい声が、電話口から響いてきました。
「北海道行ってきたぞー」僕が北海道で育った事を叔母から聞いていたとは言え、そもそも初めて話しする人が前置きなく、行ってきたぞーとの極端に生の応えに、妙な混乱と親しみを感じた事を思い出します。
翌日、鹿目事務所を訪問して、熱いデザイン論を聞きました。印象的な言葉だったのが、デザインは生活を見つめる事であり、アートは心を見つめる事といったような内容の言葉でした。
そして「明日からバイトに来ないか?」との一言から、その後30年に渡る鹿目事務所での修行が始まりました。
一言でいえば、鹿目先生には、とても大切に育てて頂きました。
先生は常に本質的な事を話す人でした。
何千回と繰り返し聞いた先生の幼少期をはじめとした、ただの思い出話のような内容の中にも、常に人生の根幹をなすもの、現在の鹿目尚志の元になっているその体験が暖かく、また赤裸々に語られていました。
まったく自分勝手な解釈で言えば、不器用で理解力の乏しい僕に、何千回とクリエイティブの本質とは!という話を繰り返し、僕の身体の細胞に染み渡るまで、様々な形で叩き込んでくれたのだと思っています。
自分の親や家族より一緒に過ごした時間、その影響力は計り知れません。
先生が亡くなって一年になりますが、常に「おおうえくんっ!」とあの声で電話がかかってきそうな独特の緊張感が、僕の今のクリエイターとしての自分を支えてくれているように思えます。
この展覧会と出版を機会に、ご存知の方も、ご存じない方にも、ただただ、不器用なまでに、その情熱煮えたぎった鹿目尚志先生の生き様を感じて頂けましたら何よりです。
自分もこれを機会にまた新たな道を切り開いていこうと決意しています。
「鹿目尚志の言葉と形」
新しく、喜多福・安藤与吉商店の白干梅をデザインしましたので、ご紹介いたします。
申年の梅は縁起が良く薬効があると言われており、本製品は14年間長期熟成の、とても高価な梅干です。
社長の安藤さんは、とても優しく誠実なお人柄で、老舗の漬物店を継いで、現在松屋銀座等に出店されています。
この度、縁あってお仕事をさせていただき、そのお人柄と高い品質をきちんとお客様にお伝えできるように、ブランディング的な意義を込めて、伝統ある格式豊かな安藤与吉商店の世界観を、心を込めてデザインさせていただきました。
新しい商品をデザインしましたので、ご紹介します。
ミツカンの『PIN八方だし』です。
高価格帯PINブランドの立ち上げとして、シンプルで堂々とした王道感のある形状イメージと、大容量ながら店頭で有利な中段の低い棚に入る事、冷蔵庫のポケットに入る事等を目的に、ボトルデザインから着手しました。
グラフィックは、濃紺の暖簾に際立つ白の紋章と飾らない文字で、潔い本物の職人の味が伝わるように心がけてデザインしました。
日本の味を楽しんでいただければと思っています。
こちらがTVCMです。
この度、30年間お世話になった鹿目デザイン事務所を卒業して、2018年1月より、OUE DESIGNとして独立することになりました。
恩師鹿目尚志からは、長年にわたり、心から愛情をもって育てていただきました。
生きる情熱、デザインに対する姿勢、30年間の感謝はとても短い言葉では語れません。 ただただ、体に染みわたった、その教えを胸に抱いて、新しい道を歩んで行こうと思っています。
あらためてゼロからのスタートとなりますが、何とぞ皆さまのご指導を、よろしくお願いいたします。
大上一重